金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

おくりびと

おくりびと         2008年

滝田洋二郎監督

物語

大悟は東京でチェロの奏者をしていたが、所属していた楽団が突然解散し、職を失った。大悟はチェロの仕事を諦め、妻の美香とともに山形の実家へ帰った。
大悟は「旅のお手伝い」という求人広告を見かけ、面接に行く。しかし、その仕事は彼が予想していた旅行関係の仕事ではなく、亡くなった人の旅立ちのお手伝いをする「納棺師」という仕事であった。

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第81回アカデミー賞外国語映画賞を獲得した映画です。

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本木雅弘広末涼子山崎努余貴美子

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納棺師と言う仕事を題材に内容的に面白いドラマ。ただ、セリフとか演出が説明っぽい。感動するシーンで、はい感動して下さいみたいな音楽は嫌いだな。あと、広末涼子の演技が大味…。ケチが多いですが良作。

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※今年177本目の映画観賞

 

 

 

 

 

休憩 : 家族に乾杯

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NHKの家族に乾杯という番組好きです。(鶴瓶は余り好きでないけど…)今回は漫画に出てくる家族を訪ねてみたいと思います。

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ちびまる子ちゃん

先月さくらももこさん亡くなられてしまいショックでした。ちびまる子は昭和49年頃の家族です。僕は世代が近くて懐かしい。

 

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サザエさん

原作者の長谷川町子さんは1920年生まれで、福岡の新聞にサザエさんが登場したのは1946年。実は昭和20年代の家族です。

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ちなみに昭和20年代サザエさんカット(モガヘアー)は実在していた。

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これだけ長く愛される家族はないですね。

 

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クレヨンしんちゃん

1990年に連載された漫画です。おじいちゃん、おばあちゃんは同居していない。野原家は、ひろし(36才)みさえ(29才)しんのすけ(5才)ひまわり(0才)です。実際に春日部にいそうな家族ですね。

 

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あたしンち

1994年に連載開始された家族。立花家は、父、母、みかん(あたし)と弟のユズヒコ。ファミリーものには珍しく戸建ではなくマンションでしたね。やる気なさげなユズヒコがいい。

 

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団地ともお

2003年から連載。作者の小田扉さんが1974年生まれなので、1980年代後半〜90年代の家族だと思います。木下家はお父さんが単身赴任で普段はいないのです。普通の家族漫画とは違うリアル感。

 

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毎日かあさん

西原さんチの実話です。お父さん(鴨志田穣)は報道カメラマンでアルコール依存と戦い亡くなられた(壮絶)のですが、漫画はほのぼの感があっていいですね。

 

時代により家族の形は変わりますが、夫婦や親子の結びつきは変わらないものだと思います。これからも楽しい家族漫画が登場して欲しいと思います。

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はじめ人間ギャートルズ

最古のファミリーですね、

おしまい

 

 

 

雨                            1932年

ルイス・マイルストン監督

物語

ハワイから英領サモアへ向かう途中のパゴパゴ島。検疫のため足止めされた船客たちは島でただ一軒のホテルで待機することになった。なかの一人セイディ・トンプソン(クロフォード)は兵隊たちと陽気に騒いでいたが、前歴が娼婦だと知った宣教師デイヴィッドソン(ヒューストン)は彼女を悔い改めさせようとする。

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サマセット・モームの有名な短編小説『ミス・トンプソン』の舞台劇を映画化したもの。

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ジョーン・クロフォード演じるサディの毒女ぶりが最高でした。1932年(昭和7年)に、こんな作品が作られていたとは…。

雨のシーンが見事。物語の始めから雨が降り始めてクライマックスは嵐、ラストはカラっと晴れる演出も憎い。想定外の面白さでした。

※今年176本目の映画観賞

 

 

 

I am Sam

I am Sam                        2001年

ジェシー・ネルソン監督

物語

7歳の知能しか持たないサムはたった1人で娘のルーシーを育てていたが、子育ては無理だと判断した福祉機関により彼女を奪われてしまう。サムは敏腕弁護士を雇い、ルーシーを取り戻すべく裁判を起こす。

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知的障害を持つ父親と幼い娘との親子愛を描いた映画。娘ルーシー役のダコタ・ファニングがなんとも可愛らしい。 

サムを演じたショーン・ペン、女性弁護士リタを演じたミシェル・ファイファーも素晴らしい演技です。

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最近、感動ポルノなんて言葉があって、障害者が出るドラマの評価を難しくしているが、色眼鏡をかけないで観れば、本作は障害を超えた親子の愛情を描いた作品だとわかる。サムの娘を思う気持ち、ルーシーの父親を思う気持ちに素直に感動した。いい映画だよ。

※今年175本目の映画観賞

 

 

イントゥ・ザ・ワイルド

イントゥ・ザ・ワイルド     2007年度

ショー・ペン監督

物語

大学を優秀な成績で卒業したクリス(エミール・ハーシュ)は車や財布を捨て、自由を手に入れるための放浪の旅に出る。労働とヒッチハイクを繰り返し、アメリカからアラスカへと北上。アラスカ山脈の人気のない荒野へと分け入り、捨てられたバスの車体を拠点にそこでの生活をはじめる。

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実話もの。両親や社会への反発から放浪生活を始め、アラスカの荒野で消えた若者の物語。

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システム化された現代社会に生きる価値を見出せなくなった若者が、実際に、荒野で生きて人生の価値を探そうとする。いろいろ考えさせられる映画だ。

しかし、実話なので仕方ないが不幸な結末。スッキリしない。2000年代のアメリカン・ニューシネマとして観るべきかも知れない。

辛口批評になるが、演出はありきたり、3時間近い長尺で退屈。レビューでは高評価だが、僕的にはイマイチな印象。

※今年174本目の映画観賞

 

 

 

 

 

 

 

めし

めし                      1951年

成瀬巳喜男監督

物語
   周囲の反対を押し切って結婚したものの、今では倦怠期に突入している一組の夫婦(原節子上原謙)の家に、家出してきた姪(島崎雪子)が転がり込んできた。奔放な彼女の出現で、夫婦の間にはささやかな波紋が……

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成瀬巳喜男監督が林芙美子の未完の小説を原作に映画化したヒューマン映画

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成瀬巳喜男小津安二郎は作風が似ていますが、この映画は原節子、杉浦春子らが出演していて小津映画と錯覚します。

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この作品では小津監督との違いも浮き彫りになります。成瀬監督の作品には、履き古した靴や汚れたワイシャツ、生活費の話とかが出てきて「所帯じみた」と言うのか「リアル」です。小津安二郎なら撮らないものに、二人の作品アプローチの違いを感じます。

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原節子さんの演技がいいですね。なんだかんだで夫婦愛の映画です。心温まる作品でした。

※今年173本目の映画観賞

 

 

 

 

 

 

音曜日 アート・ブレイキー

Moanin /  Art Blakey   1958年

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モーニンは有名な曲ですが、クールで何回聴いても飽きませんね。アート・ブレイキーハードバップ・ジャズと言いますが、あまりジャンルは詳しくありません。理屈抜きで好きなら良しですね。

 

Moanin /  Art Blakey   1958年

収録曲

1. Moanin'

2.Are You Real

3.Along Came Betty

4.The Drum Thunder Suite

5. Blues March

6..Come Rain Or Come Shine