金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

マンマ・ミーア

マンマ・ミーア                 2009年

フィリダ・ロイド監督

物語

20歳のソフィは結婚式を間近に控えていた。母子家庭で育ったソフィの願いは父親とバージンロードを歩くこと。母親ドナの日記を内緒で読んだソフィは、父親の可能性がある母の昔の恋人3人に招待状を出すのだが……

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ABBAの曲をベースにしたミュージカル映画

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ポップ・ミュージックと、チープなダンスで、なんかボリウッドみたいですが、それはそれ、ハイテンションで楽しいミュージカルでした。

メリル・ストリープさんが歌ウマ! あまりの上手さに吹き替えかと思うくらい。彼女は、もともとオペラ歌手志望で訓練を受けていたそうですね。納得です。

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エーゲ海の島に住む母と娘、本当の父親を知らない娘が、自分の結婚式に3人の父親の可能性のある男性を招待する・・・ミュージカルでなくても面白いコメディです。

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ちくり、ディスる。これは明らかに女性向けの作品ですよ。男性視線で見ると中年女のセクシーダンスとか微妙(^_^;)

「気持ちは永遠の乙女、フォーエバー・ヤング」これ作品のテーマ、メリル・ストリープは可愛らしく女を演じてましたね。

※今年238本目の映画鑑賞。

白い花びら

白い花びら                 1999年

アキ・カウリスマキ監督

物語

フィンランドの田舎でつつましく暮らす夫ユハと妻マルヤ。マルヤは車の故障で一夜の宿を貸した都会の男シュメイッカに口説かれ、別の人生に目が眩んで家を出る。しかしだまされて道を踏みはずし、妻に逃げられたユハも自暴自棄になっていく。

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フィンランドの国民的作家ユハニ・アホの小説が原作。モノクロ・無声映画

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有名な文学作品のパロディと感じます。フィンランド人なら誰でも知っている話をベースにリラックスした進行で語られます。原作を読んでいませんが、時代や舞台は別で、おおまかなプロットは同じらしいです。

野暮ったく仰々しい演技が、B級感を漂わせますが、その辺も計算づくなのがカウリスマキ流ですね。

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シュメイッカとマルヤを演じたアンドレ・ウィルムとカティ・オウティネンは「ル・アーヴルの靴磨き」の夫婦役でした。なかなか妙なものです。

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言い忘れ。モノクロの印影を利用した心理描写や演出が良かったです。映像に対する”こだわり”が伝わりました。これは監督の趣味の作品かと思います。

※今年237本目の映画鑑賞。

もやもや日記:ミニにタコ

63歳田代まさし容疑者逮捕、覚醒剤所持の疑い。

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ああ〜、また、やっちゃたね。

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つい最近も薬物依存の啓蒙活動をしてたのに…。

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ニュースで知って、YouTubeのBLACK MARCY 見ました。トーク上手いんだよね。才能あるのに勿体ない。(収録中、マーシー鼻すすってる…やってるな。)

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ひんしゅくギャグじゃないけど、逮捕ニュースも4回目か。ミニにタコだね。🐙 

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「懲りていない」と責める人もいるけど、身体がボロボロになっても止められないのが薬物の怖さ。「懲りずに」薬物を止めて欲しいと思います。

おしまい。

コンタクト・キラー

コンタクト・キラー             1990年

アキ・カウリスマキ監督

物語

長年勤めた職場を追われ、家族も恋人もなく、人生に絶望したアンリは、自殺を試みるもうまくいかず、思い余ってプロの殺し屋“コントラクト・キラー”に自分の殺しを依頼する。が、その直後、アンリは花売り娘のマーガレットと恋に落ちてしまい…

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88年の「真夜中の虹」、90年の「マッチ工場の少女」と「コントラクト・キラー」を監督が自ら“負け犬三部作”と称している。

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主人公アンリを演じるのは、ジャン・ピエール・レオー。「大人は判ってくれない」のアントワーヌ少年。びっくりしたな〜。

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自分の殺しを依頼しに来たアンリとチンピラの会話。

「なぜ死ぬんだ?」
「個人的な理由だ」
「人生は美しいぞ。神の賜ったものだ」
「美しい花を見ろよ、動物に、鳥たち」
「この美しいグラスが死を望んでるか?」

「仕事をクビになった」
「新しい仕事を探せばいいだろ?」
「おれ達も働いてねえが、この通り幸せだぜ」

殺し屋やチンピラに人生の素晴らしさを教えられるハメに…

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自分の殺しを依頼した後に、運命の女性と出会い生きる希望が湧くという皮肉。男は依頼をキャンセルしようとするが、時遅く、殺し屋に狙われることになる。

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殺し屋は、末期の肺癌で余命は1カ月と医師に宣告されていた。人の命を狙う殺し屋もまた病魔に命を狙わている。皮肉な設定が面白い。

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カウリマスキの微妙にズレた笑いは”オフ・ビート”と言われるそうですが、この微妙さは名人芸ですね。面白かったです。

※今年236本目の映画鑑賞。

休憩 : はてなブログからメールがきたよ。

はてなブログからメールが来ました。

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開設から2年か〜、感慨深いな。

 

先ずは、このブログを読んでくださっている方に感謝!

あなたのアクセスがブログを書く励みになっています。🙌

 

次に、数々の名作に感謝!

映画は、娯楽であり、学びであり、いまや心の糧です。🙌

 

最後に、健康と平穏に感謝!

2年間、呑気に映画観て過ごせたのって、実は、凄く幸運なことだよね。🙌

 

これからも、ブログ更新していきますので、よろしくお願いします。m(_ _)m

マルタのやさしい刺繍

マルタのやさしい刺繍    2006年
監督 ベティナ・オベルリ  監督

物語

スイスの小さな村トループに住むマルタは、夫に先立たれ、元気もなく毎日をただ何となく過ごしていた。そんなマルタを心配する友人たちは、 “自分の店を持つ”という彼女の長年の夢を応援するが、マルタの開きたい店とは、なんと“ランジェリー・ショップ”だった。伝統的で保守的な小さな村の人々はマルタの計画に驚き、中には軽蔑する人も出てくるが……

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スイス気鋭の女性監督ベティナ・オベルリによる作品で、2006年度スイス観客動員数第1位となる。
原題の”DIE HERBSTZEITLOSEN“はコルチカム というイヌサフラン科の花。秋に咲く花で花言葉は「華やかな青春」。

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勇気があれば、何歳からでも、夢を追ったり、新しいことにチャレンジできる。そんなメッセージの作品。

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ランジェリーを破廉恥と考える保守的な田舎の村で、自治会のリーダー、牧師の息子までがマルタを非難しますが、仲間らの支援で夢が実現していき、村人の考え方も変わっていきます。

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おばあちゃんたちがチャーミング。心温まるストーリー。素敵な映画でした。

※今年235本目の映画鑑賞。

黒猫・白猫

黒猫・白猫                             1998年

エミール・クストリッツァ監督

物語

ジプシーのマトゥコは、自称ダマしの天才。ある日、彼はロシアの密輸船から石油を買うが、見事に騙されて大金を失う。金に困ったマトゥコは、息子のザーレとともに、“ゴッドファーザー”グルガに石油列車強奪の計画を持ちかけ資金援助を乞うが……

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カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールを2度受賞しているのをはじめ、世界三大映画祭すべてで受賞しているユーゴの名匠エミール・クストリッツァ監督のコメディ作品。本作はヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞している。

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祖父のザーリェ、その息子マトゥコと、孫のザーレ。ドナウ河の岸辺に住んでいるジプシーの喜劇。ザーレにはイダという恋人があるが、マトゥコの借金の為に、ヤクザの妹と結婚させられることになるが、結婚式の当日に…

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陽気なジプシー音楽が賑やか。ハイテンションなドタバタ喜劇。動物を使ったユニークな演出や、ジプシーの結婚式など見どころの多い作品ではあるがストーリーはたわいない。

社会派ドラマやヒューマンドラマの大作が競うヴェネチア映画祭で銀獅子賞(監督賞)を獲ったのは凄い。監督の”こだわり”やコメディとしての”作り込み”が評価されたのかな。

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明るくて楽しい映画ですが、ギャグの方はイマイチ笑えなかった。日本人とは笑いのツボというのかリズム感が違うのだよね…。外国だと大爆笑かもしれないけど。

※今年234本目の映画鑑賞。