ニッポン無責任時代 1962年
植木等演じる無責任男(無責任というより、ペテン師なんだけど)、口先三寸で世渡りして、どんどん出世する。女性関係も、C調なんだけど、もてもてで人気者。こつこつやる奴ぁご苦労さん、って展開です。
(C調…ちょうしイイを逆さに読んでし-ちょう。)
ドラマを魅力的にしているのは、歌と植木等の踊りですね。和製ミュージカルっていうのでしょうか。差し挟まれるクレージ-キャッツのヒット曲が劇を盛り上げます。
映画として面白いだけでなく、1960年代のニッポンの雰囲気がリアルに伝わってきます。昔からの古い権威や社会常識がどんどん壊れていって、高度成長期に向かう60年代の日本のクレージーさが、作品と完全にマッチしてヒットにつながったのでしょう。
この映画が公開されたのは1962年、オリンピックの2年前という状況が、ちょうど現在と同じすが、活力では60年に負けていますね。ニッポン、もっと元気出さないと。
※2本で1本としよう。
今年9本目の映画(目標年間36本)