金魚のうたた寝

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もやもや日記〜アメリカのシリア攻撃

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 アサド大統領が反体制派に毒ガス攻撃をした報復にアメリカは英仏と共同でシリアにミサイル攻撃をした。もやもやする事件だ。

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事件発端は、米国の医療支援団体「シリア系米国人医療協会」による報告。医療施設に運び込まれた500人以上に「化学物質にさらされたことを示す」症状があったというものだ。

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アサド政権とロシアは化学兵器使用疑惑はアメリカのでっち上げだと言っている。

アサド政権の言い逃れにも聞こえるが、アメリカは過去にイラク戦争の際、ナイラ証言とか大量破壊兵器疑惑などで「でっち上げ」をしている。

今回、シリアは化学兵器禁止機関の調査受入を表明していたが、アメリカは同機関による調査が入る前にミサイル攻撃を実施した。アメリカの言うことを鵜呑みにすべきではない。

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化学兵器の使用が事実としても、今回、アサド政権が化学兵器使用に至ったのは、トランプ大統領がシリアからアメリカ軍を撤退させると言ったことが、間違ったメッセージとなったという分析もある。

ちなみにイラクフセインクウェート侵攻を開始した際は、アメリカの駐イラク特命全権大使のエイプリル・グラスピーが「国境問題に介入するつもりはない」と言ったことが、フセインに間違ったメッセージを送る結果になったと言われている。

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ミサイル攻撃を決意したトランプはツイッターで「ロシアよ準備しろ。(ミサイルが)やってくるぞ。素晴らしくて新しくて『スマート』なやつだ!」と宣戦布告まがいのツイートをしたが、真意は、「ミサイルでしか攻撃しません。しかも『ピンポイント』です。ロシアは安全なところに避難して下さい。」と事前に軍事行動の内容を連絡し、ロシアとのエスカレーションを避けたものらしい。

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よくわからないが、大国のエゴで紛争が複雑化していることは間違いない。