神様の思し召し 2015年
エドアルド・ファルコーネ監督
腕利きの心臓外科医トンマーゾは、傲慢な性格が災いし、周囲からは面倒がられ、妻との仲は冷え切っていた。医大に通う優秀な息子が自分の跡を継ぐことを願っているが、ある日神父になりたいと告白されてしまう。そこでトンマーゾは、息子が慕うピエトロ神父の正体を暴くために、信者を装い教会に潜り込むが……。
医師の人生と価値観が、型破りな神父との出会いによってひっくり返されるまでの顛末を描いたコメディです。
テーマは「神への気付き」と「信仰の復活」。教会の説教をコメディにしたような感じですが、脚本は良く出来ていて、笑いと感動のバランスは丁度いい感じです。
トンマーゾがピエトロ神父の仕事を引き継ぎ教会を再建させるシーンは信仰の復活を象徴するもので感動的でした。ラストシーンも人生の意味を考えさせるものです。
この作品、イタリアでは2015年4月に公開され、深い共感を呼んでロングランヒットを記録したそうです。
イタリア人って、陽気でグルメ、お洒落で女好き、はたまたマフィアなど世俗的なイメージがありますが、カトリックの本拠地だけあって信心深い国民ですね。
※今年162本目の映画観賞