大冒険 1965年
古澤憲吾監督
物語
新聞記者植松は、友人の発明狂谷井の発明した万能複写機で1万円をコピーしたところ、ニセ札を発見。国際ニセ札偽造団が日本に魔の手を延ばしていることを知った。植松の命を狙う国際ニセ札偽造団だが、植松は谷井の妹悦子に夢中。そのとき、悦子がなにものかに誘拐される。独自の捜査で悦子を探す植松と谷井。だが、その怪しい行動が誤解を招き、警察からも追われるハメになってしまう。
ハナ肇とクレージーキャッツ結成10周年を記念して作られた映画です。
植木等さんは、ビルから落ちて電線に捕まったり、車の屋根に乗ったり、様々なアクションに挑戦しています。植木等さんは運動神経が良くほとんどスタントなしで演じたそうです。
製作者の意気込みが伝わる宣伝。
ヒロインは団令子さん、国際陰謀団の日本支部の幹部に越路吹雪さん。大スターの越路吹雪さんが、こんな役を真剣に演じているのは凄い。
国際陰謀団の首領はあのヒトラー。ありがち・ナンセンスな設定ですが、茶化さず真面目に演技しているのが印象的。クレイジーキャッツ以外はシリアスに演じるのが演出かな。
円谷プロが特撮担当で、ヒトラーと自衛隊の戦争シーンは緊張感がありました。はっきり言ってクレイジー・キャッツとは違う映画です。
それでもラストはクレイジーキャッツ全員登場してのパフォーマンス。めでたし、めでたし。
人に勧めるような映画ではないけど、見せ場たっぶりで案外面白い。つい二度観てしまいました。
※今年215本目の映画鑑賞。