金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

今年鑑賞した映画(邦画編)

今年観た映画の中で、思い出に残る映画10本を選んでみました。(邦画編)

① 「蜘蛛巣城」     黒澤明監督

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黒澤監督の映画を全部見ました。その中で一本です。「蜘蛛巣城」は監督の美意識が良く出た作品でした。矢を射られる命懸けのシーンも凄い。

②「東京物語」      小津安二郎監督

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小津さんの映画もだいぶ観ました。やはり「晩春」や「東京物語」あたりが代表作なんだと思います。異色ですが「浮草」も良かったな。

③ 「山椒大夫 」      溝口健二監督

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本当は怖い「安寿と厨子王丸」…溝口健二監督の映画はエグいので余り好きではないが、やはり凄いと言わざるえない。田中絹代さんの演技が印象的でした。

④「浮雲」         成瀬巳喜男監督

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成瀬巳喜男監督もいい映画がたくさんありますね。成瀬監督の傑作と言われる「浮雲」。男と女のヤルセナイ関係を描いた大人の作品でした。

⑤ 「二十四の瞳」   木下惠介監督

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この作品は泣けたな。高峰秀子さんが凄くいい演技していたし子役らも良かった。

⑥ 「駅前旅館」        豊田四郎監督

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井伏鱒二の小説を映画化。「文芸映画の巨匠」と言われた豊田四郎が監督した。時代の雰囲気が出ていていい映画だった。

⑦「野火  」            市川崑監督

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レイテ島での悲惨な戦争体験を元にした映画で言葉にならない。

⑦ 「幕末太陽傳」     川島雄三監督

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落語を原案にしたユーモア喜劇。笑いのセンスも時代の先を行ったような映画でした。こんな映画もあったんだな。

⑧「うなぎ」          今村昌平監督

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川村雄三監督の弟子にあたる今村昌平監督。今村監督は2回もパルムドール受賞したり、マーティン・スコセッシ監督に影響を与えたりと実は凄い巨匠なんです。うなぎはユーモラスでいい作品でした。

⑨「キッズ リターン」  北野武監督

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この自転車のシーンを観て、淀川長治さんが北野武の才能を認めたそうです。北野武の映画の中でも上位の作品です。

⑩ 「万引き家族」        是枝裕和監督

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パルムドール受賞。是枝さんは現代の日本映画を代表する監督です。樹木希林さんが亡くなったのはショックでした。

※50〜60年代は世界をリードするような映画監督がたくさんいた。これからも世界で評価される監督がたくさん出て欲しいものです。