今年観た映画の中で、思い出に残る映画10本を選んでみました。(邦画編)
黒澤監督の映画を全部見ました。その中で一本です。「蜘蛛巣城」は監督の美意識が良く出た作品でした。矢を射られる命懸けのシーンも凄い。
小津さんの映画もだいぶ観ました。やはり「晩春」や「東京物語」あたりが代表作なんだと思います。異色ですが「浮草」も良かったな。
本当は怖い「安寿と厨子王丸」…溝口健二監督の映画はエグいので余り好きではないが、やはり凄いと言わざるえない。田中絹代さんの演技が印象的でした。
成瀬巳喜男監督もいい映画がたくさんありますね。成瀬監督の傑作と言われる「浮雲」。男と女のヤルセナイ関係を描いた大人の作品でした。
この作品は泣けたな。高峰秀子さんが凄くいい演技していたし子役らも良かった。
⑥ 「駅前旅館」 豊田四郎監督
井伏鱒二の小説を映画化。「文芸映画の巨匠」と言われた豊田四郎が監督した。時代の雰囲気が出ていていい映画だった。
⑦「野火 」 市川崑監督
レイテ島での悲惨な戦争体験を元にした映画で言葉にならない。
落語を原案にしたユーモア喜劇。笑いのセンスも時代の先を行ったような映画でした。こんな映画もあったんだな。
⑧「うなぎ」 今村昌平監督
川村雄三監督の弟子にあたる今村昌平監督。今村監督は2回もパルムドール受賞したり、マーティン・スコセッシ監督に影響を与えたりと実は凄い巨匠なんです。うなぎはユーモラスでいい作品でした。
⑨「キッズ リターン」 北野武監督
この自転車のシーンを観て、淀川長治さんが北野武の才能を認めたそうです。北野武の映画の中でも上位の作品です。
パルムドール受賞。是枝さんは現代の日本映画を代表する監督です。樹木希林さんが亡くなったのはショックでした。
※50〜60年代は世界をリードするような映画監督がたくさんいた。これからも世界で評価される監督がたくさん出て欲しいものです。