続・夕陽のガンマン 1966年
物語
南北戦争末期のニューメキシコ、テキサスを舞台に、盗まれた南軍の大金をねらって、3人の流れ者が三つどもえの強奪戦を繰り広げる。
セルジオ・レオーネ監督のマカロ二・ウェスタン三部作の三作目。「続・夕陽のガンマン」であるが「夕陽のガンマン」と物語に繋がりはない。ちなみに夕陽も出てきません…。
イタリア語の原題「 Il buono, il brutto, il cattivo 」を直訳すると「善玉、卑劣漢、悪玉」であるが、英語のタイトル「The Good, the Bad and the Ugly 」では順番が変わって「善玉、悪玉、卑劣漢」となる。(予告で卑劣漢トゥーコの映像に悪玉とナレーションが入るのは、これが原因かな。)
善玉ブロンディ(クリント・イーストウッド)
悪玉エンジェル・アイ(リー・ヴァン・クリーフ)
卑劣漢トゥーコ(イーライ・ウォラック)
20万ドルもの金を巡り3人の男が争う。単純なストーリーなんだけど、それだけにキャラが立つので面白い。
トゥーコの生い立ちを物語る兄との再会シーンや、南北戦争での橋を巡る攻防とか兵士を看取るシーンなども描かれています。作品に深みを与えるが、西部劇の皿には盛りすぎかな…
クライマックスはお約束の決闘シーンですが、西部劇で珍しい3人の撃ち合いというスタイル。緊張感のある演出でした。
漫画みたいなストーリーだし、ラストなんかはほとんどギャグだけど、南北戦争のスペクタルもあるし、エンターテーメントとしての出来は悪くない。なんだかんだ言って、セルジオ・レオーネのドル箱三部作では一番面白いかな。
※今年21本目の映画鑑賞