金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

墓場鬼太郎

墓場鬼太郎   /     水木しげる

サラ文庫

f:id:tomo2200:20190220130335j:image

貸本時代の鬼太郎です。少年がわくわくする怪奇物語。現代の漫画が失った魅力がたくさん詰まっていました。

f:id:tomo2200:20190220130628j:image

f:id:tomo2200:20190220130639j:image

初期の鬼太郎は不良少年。煙草も吸います。潰れた片目を髪で隠していません。潰れた目が右左と入れ替わったりしています(笑)

f:id:tomo2200:20190220130441j:image

水木しげるさんはトキワ荘の漫画家らとは違いインディーズです。絵柄も漫画の作法も自己流、だけど無茶苦茶に面白い。話しによれば、手塚治虫は「墓場鬼太郎」を初めて見た時に、衝撃のあまり自宅の階段から転げ落ちてしまったそうです。

また手塚の息子が幼少の時に自分の作品より「ゲゲゲの鬼太郎」が好きだったとかで、水木しげるに本当に嫉妬していたそうです。

f:id:tomo2200:20190220124534j:image

水木しげるは、(一方的だが)ライバル心をむき出しにする手塚治虫を漫画に描いています。「漫画の神様も嫉妬した漫画家」ですね。

 

【収録作品】

f:id:tomo2200:20190220081452j:image

墓場鬼太郎の誕生

●おかしな奴

●ないしょの話

f:id:tomo2200:20190220080605j:image

●ぼくは新入生

●アホな男

f:id:tomo2200:20190220080617j:image

●怪奇一番勝負

●地獄の片道切符

 

※今年の漫画読書 4 作品目