物語太古の地球からちぎれ、宇宙の彼方へと飛び去ったママンゴ星が、500万年ぶりに地球に大接近してきました。少年博士の敷島健士は、ママンゴ星から落ちてきた石が、大きなエネルギーを出すことを発見し、この石を利用したロケットでママンゴ星を探検することを計画します。
敷島博士を機長に、理学博士の豚藻負児(ぶたもまける)、博士のつくった植物人間のあやめともみじ、ウサギのミイちゃん、ヒゲオヤジらを乗せ、ロケットは一路ママンゴ星へと向かいます。 途中、宇宙船に密航していた新聞記者のアセチレン・ランプを発見。しかたなく探検に同行させることになります。
やがてロケットはママンゴ星へと着陸。するとそこは、恐龍たちがのし歩き、羊歯や蘇鉄が生いしげる太古の世界、すなわちロストワールドだったのです。
手塚治虫の初期の名作でメトロポリス、来るべき世界と共に「初期SF三部作」と呼ばれる。多くの少年を熱狂させ、赤塚不二夫はこの漫画に衝撃を受けて、漫画家を志している。
敷島博士
おなじみ、ヒゲオヤジ
ミイちゃん〜 敷島博士が脳を作り変えて、人間の知性を持たせたウサギ。
ロストワールドは手塚治虫が中学生のときに書いた作品(私家版)をもとにしている。現在は手塚全集として私家版も刊行されている。
まだ中学生で絵こそ粗末だが、キャラクターや構成は完成している。天才という言葉以外に表現できない。
私家版のヒゲオヤジ。近所のおじさんをモデルにしたらしい。
私家版の敷島博士と植物人あやめ。私家版では敷島博士は成人です。二人はママンゴ星に残されてロストワールドのアダムとイヴになります。(ロマンチックだな)
不二書房版では児童向けで、二人は兄妹として暮らすことになります。
古さが一周していますね。今読むと丸っこい絵柄もレトロ感があって素敵に感じます。ミイちゃんが可愛いいな。
※今年の漫画読書 14本目