金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

ロイドの要心無用

ロイドの要心無用       1923年

サム・テイラー/フレッド・ニューメイヤー監督

物語

 周囲の期待を一身に集め、田舎から都会に出て来た青年がいた。残してきた恋人には主任を任され……なんて手紙を出すが、実のところ、ただのデパートの売り子。それも度重なるドジで、首さえも危ない状態だった。そこへ彼女がやってきて、なんとか取り繕おうとしてますますドツボにはまり、ついに解雇通告を受け取ってしまう。だが、壁のぼりが得意な友人をビルに登らせる販促キャンペーンに借り出すことで、何とか汚名返上を果たそうと画策。しかし宿敵の警官に友人は追われ、ついに彼自身がビルに挑むことに……

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ビルの時計にぶら下がるシーンが有名な映画。チャップリンキートンと並び、人気のあったコメディアン、ハロルド・ロイドの代表作。

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ドタバタのアイディアがたくさん盛り込まれた傑作。なんと言ってもビルを登るこのシーン。コメディなのにハラハラ。

プロジェクトA」や「バック・トゥー・ザ・フューチャー」、「ヒューゴの不思議な冒険」でも引用された名シーンです。

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↓撮影現場の写真

特撮のない時代、遠近法を上手く使ったトリックです。僕は高所恐怖症なので、これでも嫌ですが。

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ロイドの映画には「やれば出来る」というアメリカン・スピリットがあるそうです。そんなところも人気の理由なんでしょうね。

※今年75本目の映画鑑賞