肉体と悪魔 1926年
物語
士官学校に通うレオとウルリッヒは、幼い頃からの親しい友人同士。レオは帰省先で伯爵夫人フェリシタスと出会い、恋に落ちる。伯爵とレオは彼女をかけて決闘する。伯爵は死に、レオはアメリカへと逃れた。それから4年後、アメリカから帰ったレオはウルリッヒとフェリシタスが結婚していた事を知る。
ドイツ文豪ヘルマン・ズーデルマン作の小説「消えぬ過去」を映画化したもの。クラレンス・ブラウンが監督し、グレタ・ガルボを一躍有名にした。サイレント作品です。
「友情の島」で、いつまでも変わらぬ友情を誓い兄弟のように付き合っていたレオとウルリッヒが、魔性の女性フェリシタスを巡り、最後には「友情の島」で決闘することになります。
グレタ・ガルボ。撮影時は20才位だが凄く艶っぽい。公開当時はスキャンダラスで刺激的な映画だったでしょうね。
この映画の原作小説「消えぬ過去」を読んだ夏目漱石は「あの中のフェリシタスと云ふ女の性格と其叙方には感心した。あんな性格が生涯に一度でも書けたらよからうと思ふ」と称賛しています。「三四郎」にも影響を与えたとか。古典作品って面白いですね。
※今年83本目の映画鑑賞