スクラップ集団 1968年
田坂 具隆 監督
物語
元汲取業の「ホース」(渥美清)、元生活保護者ケースワーカー「ケース」(露口茂)、生活ゴミに美を見出す「ドリーム」(小沢昭一)、安楽死を追求して医学界から追放された元医者「ドクター」(三木のり平)この4人が流れ着いた先の釜ヶ崎で意気投合しスクラップ業を始めるが…
野坂昭如原作の喜劇。日本人で初めて国際映画賞を獲得した巨匠、田坂具隆が監督。
渥美清 (ホース)
露口茂(ケース)「太陽に吠えろ」の山さん!
小沢昭一 (ドリーム)
三木のり平 (ドクター)
ドクターの呼びかけに意気投合して4人はスクラップ業を始める。
死んだゾウの処理などで会社は徐々に発展するが、事業の拡大発展に野心を抱き、人間性や自然をないがしろにしがちなドクターの方針に他の3人は疑問を感じ始める…
最後は、ドクターはヒトラーみたいになってしまいます…
都市に溢れるゴミ問題、経済発展から取り残された貧困層、モノも人も使い捨て時代になった高度成長時代の日本を強烈に風刺した作品でした。昭和のゲバゲバ感が半端ないですが、臭いものに蓋をしない、隠れた名作だと思います。
※今年92本目の映画鑑賞