言の葉の庭 2013年
新海誠監督
物語
靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた。
「星を追う子ども」から2年ぶりとなる、新海の5作目の劇場用アニメーション映画。
短編映画(46分)だが、新海誠監督の映像へのこだわりがぎゅっと詰まっている。
レンズに入る光まで再現するこだわり。雫の一つ一つまで映す雨の表現は、今まで見たどのアニメより美しい。
ストーリーはテレビドラマにありそうな恋愛もの。秦基博の歌もオシャレ。ベタだけどコマーシャルな作品だと思う。「君の名は」の大ヒットにつながるものを感じます。
浮世絵から、黒澤明、そして宮崎駿。「言の葉の庭」の雨の表現は、日本人に受け継がれる伝統や文化も感じました。
※今年165本目の映画鑑賞。