ジョーカー 2019年
物語
「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。
バッドマンの敵役ジョーカーの誕生秘話を描いた作品。第76回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。
アメコミのスピンオフ・ストーリーが金獅子賞を獲得しというのは驚いた。本当に名作なのか半信半疑、興味津々、劇場へ観に行った。
暗い物語で一般ウケはしなさそうだが、良く出来た映画でマニアックに面白かった。
ずばり、スコセッシ監督の「タクシー・ドライバー」と「キング・オブ・コメディ」を思い出しますね。孤独と疎外感、社会への怒り、じわじわと狂気が男を蝕み、最後に爆発する。
ホアキン・フェニックスの変態的な演技も決まっていました。
金獅子賞を獲得しただけのことはある。僕は興奮気味で劇場から出たのだが、隣を歩いていたカップルの感想が耳に入ってきた。「変な映画だったね…」「… (沈黙)」。気まずい雰囲気としくじり感が漂う…
これは、一人で観に行って欲しい映画だね。
※今年228本目の映画鑑賞。