血と砂 1922年
フレッド・ニブロ監督
物語
貧しい靴屋の息子からスペイン随一の闘牛士になったファン・ガラルドは、妻カルメンがいるが、闘牛を観戦に来たドナという女に誘惑され、彼女との情事に溺れていく…
ビセンテ・ブラスコ・イバニェス原作の同名小説を原作とする。この小説は1922年、ハリウッドで"Blood and Sand"としてルドルフ・ヴァレンティノ主演で最初に映画化された。本作品は1941年、1989年にも映画化されている。
サイレント時代のイケメンスター、ルドルフ・ヴァレンティノが主演。美男薄命、彼は31歳の若さで大勢の女性ファンに惜しまれて亡くなったそうだ。マダムを演じたニタ・ナルディはサイレント時代に妖婦役で人気があった。
愛人といる現場に奥さんが入って来て焦るガラルド。映画史に残る修羅場シーン。サイレント時代の映画は表情の演技が凄い…(^_^;)
恋愛ドラマの王道の三角関係。国民的な英雄であるハンサムな闘牛士が、妖艶なマダムの誘惑に嵌り身を滅ぼす、耽美感。何回も映画化されるだけのことはある。100年前の映画だけど面白いね。
※今年241本目の映画鑑賞。