マタ・ハリ 1931年
ジョージ・フィッツモーリス監督
物語
第一次世界大戦下。パリの社交界に君臨するエキゾチックなダンサーで絶世の美女、マタ・ハリは、密かに連合国の工作員として活躍していた。秘密文書を入手すべく、ロシアの将校アレクシスに近付いたマタ・ハリは、燃えるような恋に落ちる。しかし二人の関係に嫉妬したロシアの陸軍武官シュビンの裏切りにより、窮地に陥ったマタ・ハリは、シュビンを殺害してしまう。
第一次世界大戦中にスパイ容疑で捕らえられ処刑されたダンサー、マタ・ハリを題材にしたフィクション映画。
↑実際のマタ・ハリ(1876~1917)
「マタ・ハリ」はダンサーとしての芸名であり、本名はマルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ。オランダ系のダンサーでムーランルージュで人気を集めた。彼女はまた高級娼婦でもあり、政治家や敵対していた仏独の軍将校との交流があった。第一次大戦中、ドイツのスパイとしてフランス軍に逮捕され銃殺された。この映画のヒットで広く知られるようになり、マタ・ハリは以後、女スパイの代名詞にもなった。
ガルボ踊る!この時代、大女優がストリップ・ダンスを踊るのは凄いことだろうね。
1931年は、ガルボが「マタ・ハリ」で、ライバルのマレーネ・ディートリヒが「間諜X27」で女性スパイを演じている。大恐慌の時代、陰謀や裏切りが題材になるスパイがちょっとしたブームになったのでしょうかね。
マタ・ハリはスパイの為に近づいたロシア将校アレクシスと恋に落ちるが、逮捕され有罪死刑になる。アレクシスに別れを告げるシーンが切なかった。
グレタ・ガルボの演技力に脱帽です。ストーリーも良く。素晴らしい作品。👏
※今年244本目の映画鑑賞。