ゴッド・ファーザー PARTII 1974年
物語
幼いビトーが青年となり、やがてファミリーを築くまでの物語と、父のあとを継ぎドンとなったマイケルの、父がそうであった頃と全く変わってしまった時代の中でのドンとしての苦悩と復讐の物語を、巧みに交差しながら展開していく。
アカデミー賞で、作品賞・監督賞・助演男優賞・脚色賞・作曲賞・美術賞を受賞した。アカデミー賞史上唯一の作品賞I・II 連続受賞。
前作でファミリーを継いだマイケルの後日談と主人公マイケルの父、ビトー・コルレオーネの青年期という前日談の二つのドラマが並行して進行します。
シチリアの移民からマフィアの組織を作り上げた父親ビトーの興隆と対象的に、受け継いだファミリーが壊れていくマイケルの孤独と苦悩が描かれます。
重厚なコッポラ監督の演出、アル・パチーノ、ロバート・デニーロらの名演技が素晴らしい。
特にロバート・デニーロは、前作のマーロン・ブランドの演技を研究して青年時代のビトーを演じていました。声まで似せる役作りは恐れいります。
複雑なドラマ構成で、しかも長尺。僕の「食わず嫌い映画」の一つでしたが、遂に鑑賞。
悔しいが、やはり傑作。もっと前に観ておけば良かったな。
※今年267本目の映画鑑賞。