金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

愛の調べ

愛の調べ                                  1947年

クラレンス・ブラウン監督

物語

天才的ピアニストの折紙つきのクララ・ ヴィークは、父ヴィーク教授の弟子ロベルト・シューマンと恋仲だったが、 教授はシューマンの才能を認めず結婚を許さない。2人を知るリストの証言で2 人の結婚は法廷に許され、ライブチヒの屋根裏で愛の生活が始まった。それから1 0年、シューマン夫婦は7人の子供ができ、女中ベルタの手だけでは足りないくらいだった。 大晦日の晩、20歳のヨハンネス・ブラームスが、シューマンの弟子にしてくれと頼みに来て、 そのまま同居することとなる。彼はクララに一目でほれてしまう…。

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作曲家ロベルト・シューマンとその妻クララ・ヴィーク、そして夫妻と深い係り合いを持った作曲家ヨハネス・ブラームスの愛の形を描いた作品。

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クララ・シューマン(ヴィーク)は幼少時代はモーツァルトと比べられる神童で、19世紀当時、圧倒的人気を誇っていた女流ピアニストです。結婚を許さない父親と法廷で争い作曲家ロベルト・シューマンと結婚します。

シューマン邸を訪ねるブラームスブラームスシューマンを強く尊敬しており、シューマンもまたブラームスの演奏と音楽に感銘を受ける。シューマンブラームス、そしてクララの親密な関係は生涯続く。

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ロベルトとクララ、そしてブラームスプラトニックな三角関係を描いているが、実際にはクララとブラームスの恋愛関係を裏付けるものはないらしい。

でも、音楽で結ばれた深い絆は、一般の愛を超えていたでしょう。ロマンチックです。

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キャサリン・ヘプバーンの演技がいいねー。凛とした雰囲気、表情の豊かさ。映画の初めと終わりにトロイメライを弾くシーンがありますが、50の歳の差を演じ分ける演技力なんかも凄いな。

トロイメライをはじめ数々の名曲に溢れ、新年に相応しい映画でした。

※今年の1本目(初)映画鑑賞。