物語
後輩である少女に恋をしている「私」は、彼女という城の外堀を埋めるべく日々彼女を追い掛け、なるべくその目に留まろうとしている。しかしその彼女はなかなか「私」の想いに気づいてくれない。京都を舞台にした恋愛ファンタジー。
読む前は、ライトな恋愛小説かと思ったら、奇妙なラブコメディーでした。古風でユーモラスな文章スタイルが独特で、主人公らを取り巻く怪しげな登場人物と相まって、不思議な不思議な世界観を作っています。
高橋留美子さんの「めぞん一刻」や「うる星やつら」のような感じ。実際、漫画からの影響を相当受けているでしょうね。
森見さんの作品では、「有頂天家族」「新釈 走れメロス」「太陽の塔」「四畳半神話体系」など他に人気作品があるようなので、いずれ読んでみたいです。
今年1冊目の小説／目標20冊
