欲望という名の電車 1951年
物語
ニューオーリンズを舞台に、落ちぶれた名家出身の女性が、妹とその夫が住む家に居候し、隠していた過去を暴かれ、破滅するまでを描いている。
アメリカを代表する劇作家、テネシー・ウィリアムズの戯曲の映画化。映画や舞台劇で有名な作品ですが観るのは初めてでした。
「欲望という名の電車に乗って、墓地に乗り換え、エリジアン・フィールド(極楽)という場所で降りるのだけれど・・・・
冒頭に出てくるシーンで「欲望という名の電車」が、実際に存在する「路面電車」というのは驚かされましたが、この物語の内容を暗示させるタイトルです。
この映画の感想は、ブランチを演じるビビアン・リーの演技の凄さ。これに尽きます。
ビビアン・リーは、 「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラ役と、この映画「欲望という名の電車」のブランチ・デュボワ役でアカデミー主演女優賞を受賞しています。
あとマーロン・ブランドは、この映画でデビューしたのですね。(映画好きの人なら常識?)
ドメステッィク・バイオレンスな夫を演じておりますが、デビュー映画とは思えない貫禄です。
この映画で、下着であったTシャツをトップで着るのがファッションとし定着したという説があります。
破滅的で、あまり好きではないですが、インパクトのある作品でした。名画はやっぱり名画ですね。
※今年35本目の映画鑑賞