会議は踊る 1931年
エリック・シャレル監督
物語
フランス皇帝ナポレオンの失脚によって混乱をきたしていた1814年。ウィーンで開かれた欧州会議の最中、手袋屋の娘とロシア皇帝の束の間の逢瀬を描いたミュージカル。
淀川長治さんの解説が入っていました。
「立派ですね、驚きましたね、この立派なのに。エリック・シャレルは舞台の有名な監督です。それでドイツ映画です。ドイツがこの頃いかに立派だったということが、この映画を観たらわかりますね。」
映画を見る気分が盛り上がります。
観る前は重たい映画かと思っていたのですが、コミカルなミュージカル(オペレッタ)でした。
この映画はミュージカルの元祖みたいな作品なんだと思います。今見ても楽しめますが、普通のミュージカルが、公開された1931年当時は衝撃的だったようです。
淀川長治さんは解説で、「いかに映画の中に音楽というものを盛り込んだかというところにびっくりした映画でしたね。」と思い出を語っていました。
ヒロインが皇帝に招かれる場面は有名ですが、実際、素晴らしい。ヒロインだけでなく、カメラに映る人が皆んな楽しそうです。評判通り、この映画のハイライトでした。
主題歌 ただ一度だけDas Gibt's Nur Einmal
いい曲ですね。好きになりました。
※今年、36本目の映画鑑賞