金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

ベン・ハー

ベン・ハー          1959年

物語

些細な出来事から旧友メッサラの裏切りにあい、奴隷船送りとなったベン・ハーはそこで命を救ったローマの将軍の養子となる。束の間の安住の後再び故郷へ戻った彼は、別れた家族が獄中死したと聞かされ戦車競技に出場する事を決意する。そこではメッサラとの宿命の対決をする。

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 3時間44分という長さ。子供の頃、テレビで観た気がするが、前編・後編に分けて放送したのだっただろうか。とにかく壮大な物語に圧倒される。

見せ場は有名なチャリオットのレースシーン。70ミリカメラの迫力、撮影技術が素晴らしいが、それより馬車を走らせるチャールトン・ヘストンが凄い。

彼は映画のために、チャリオットを走らせる練習を毎日して、撮影時にはプロ並みの腕になっていたそうだ。正に「本物」の迫力なのだ。

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 ベン・ハーの副題は「キリストの物語」で、キリストの受難と奇跡、敵を許す教えが、この映画の最大のテーマ。

キリスト教徒には宗教的な意味のあるシーンで映像化には気を使っただろう。キリストのイメージを崩さないよう、俳優の顔は出さず後ろ姿の撮影。荘厳な音楽で宗教的な雰囲気を盛り上げる。

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アカデミー賞 11部門受賞した大作。時代を経ても褪せない魅力がありました。とにかく長い映画なのでGW向け。

 

 ※今年60本目の映画鑑賞