脱出航路 ジャック・ヒギンズ
物語
第二次大戦末期、祖国ドイツを目指して、ブラジルから老朽帆船が出港する。搭乗者は、ベルガー船長以下29名のドイツ人男女。だが、連合軍の制圧下に置かれた嵐の大西洋は、越えるべくもない鉄壁に等しい。敵艦に砲撃される危険の中、荒波に抗して進む彼らは果たして祖国の土を踏めるのか?
3ヶ月かけて読了。一気に読むのは勿体無いのでチビチビ、遅読。
「鷲は舞い降りた」のジャック・ヒギンズの著作。とにかく面白い、冒険小説バンザイ!って感じです。 帆船の航海とパラレルで連合軍、ドイツ軍と複数の登場人物が登場しますが、クライマックスで見事に話が収斂していきます。
「鷲は…」と同様にキャラが立っています。Uボート艦長で、捕虜となるポール・ゲリッケがかっこいい。
ハヤカワはなんで絶版にしたのか?オールタイムベストだと思うよ。
今年3冊目の小説。映画もいいけど活字もね。