キッズ・リターン 1993年
北野武 監督
物語
いつもつるんで、学校に行っては問題を起こしていた18歳のマサルとシンジ。ある日、カツアゲした高校生の助っ人にノックアウトされてしまったマサルは、ボクシングに目覚め、ジム通いをはじめる。付き合いでシンジもジムに入門し、ふたりはボクシングの練習に没頭する。ある夜、ヤクザに絡まれたふたりは、若頭に助けられるが、その迫力にマサルは感動する。高校生活も終わり、いつの間にかシンジはボクシング界の逸材に成長していた。だが、ジムにはマサルの姿はなかった……。
北野武監督の6本目の映画。ベネチア金獅子賞を受賞したHANA-BI(1998年)の一つ前の作品。
映画評論家の淀川長治さんが、北野武を天才とべた褒めしていた作品。特に自転車を使ったシーンが、二人の若さや不安定さを象徴しているポエムだと評論していました。
残酷で美しい、まさに青春映画と納得できる作品。こういう作品を見ると、アウトレイジとか龍三親分などのエンタメ路線はくだらなく思えてしまうな。
※今年90本目の映画観賞。