青春残酷物語 1960年
大島渚監督
物語
女子高生の真琴と陽子は、街へ遊びにでた帰りには、車を持つ男たちに誘いをかけて家まで送らせていた。しかし、この日、真琴は外車に乗る中年男にホテルへ連れ込まれそうになった。そこへ大学生/清が現われ、中年男を殴り倒し、真琴を助けた。それから、真琴と清の関係が始まる……
斬新な内容で公開当時、松竹ヌーヴェルヴァーグなんて言われヒットした作品だが、本家ヌーヴェルヴァーグ以上に、ヌーヴェルヴァーグな作品でした。個人的には、ゴダールの「勝手にしやがれ」より良かったな。
根っこは、ロマンチックな映画だと思いました。純愛映画です。(衝撃的なラストシーンもある意味、ロマンチックだ。)
あと映像的にも随所で斬新な感じ。まさにヌーヴェルヴァーグと言っていい。
映画には1960年の安保闘争が描かれている。大島渚監督はその時代に若者が持っていた怒りを映画に表現したと言っていた。
主人公らの無軌道な行動は、現代では理解されないが、この時代の若者には共感できるものだったのだろう。
しかし彼女を海に突き落としたり、木場の貯木の上で関係を持つとかワイルド過ぎ…
※今年100本目の映画観賞