ついに貿易戦争を開始。1980年代から拡大し続ける貿易赤字を見れば、気にしない訳にはいかないだろうが…
巨額な貿易赤字を出してもアメリカ経済が好調なのは理由がある。赤字分を貿易黒字国がファイナンスしてきたからだ。
アメリカの最大の輸出品はドルという基軸通貨だ。世界の外貨準備高の60%はドルで、6兆2800億ドルにもなる。世界経済の拡大に伴いドル需要も増加したから、アメリカは紙切れを刷るだけで、豊かな消費生活を享受できたのだ。
〈アメリカの輸入品〉
〈アメリカの輸出品〉
アメリカが始めた貿易戦争は従属国からの貢物を拒否するようなもので、愚かな選択だ。
実際のところアメリカが気にしているのは、貿易赤字ではない。この特権的な地位を脅かす中国の台頭なのだ。
軍事、経済、通商、金融など、アメリカが作った秩序に挑戦的な中国を潰したいと考えている。マスコミは中間選挙向けのアピールと軽く見ているが本気(マジ)だ。
中国もアメリカの真意を理解している。トランプの懐柔を諦めて、対決姿勢を鮮明にしている。
経済学者は合理的判断から中国が折れると甘く見ているが習近平は屈しないだろう。
中国は長期戦を意識してEUや東欧諸国との連携を模索し始めた。先日はドイツとの取引で、人権活動家、劉暁波氏の妻の出国を認めた。
一方、トランプも中国とロシアの連携を分断するために、プーチン大統領との首脳会談に出かけた。トランプはロシアのクリミア占領も黙認するだろう。
これは単なる貿易戦争ではなく、新しい冷戦が始まったと考えるべきでしょう。グローバル経済の終焉です。
宇宙軍創設も指示し、殺る気まんまん。
おしまい。戯言(しゃれ)にならないね〜。