バブルへGO!は広末涼子が1990年にタイムスリップして、やがて来るバブル崩壊を阻止しようとする映画です。
ドラマではバブル崩壊の引き金になった日銀の「不動産融資総量規制」を阻止して、バブルは弾けず好景気が続くことになります。修正された未来ではレインボーブリッジが3本に増えているというラストでした。
B級映画ながら、その時代を経験した人には、懐かしく楽しい映画です。
今回は映画紹介ではなくバブル考です。
バブル時代って、明るくて楽しい時代だったと思いますが、僕的には物質至上主義が蔓延して風紀紊乱、精神的には荒廃していたように思います。
金持ちでなければ人に非ずみたいな風潮で、金魂巻みたいに人を金持ちか貧乏人に分けて笑いにするような本が流行っていた。
で、バブルが弾けたら「清貧の思想」なんて本がベストセラー。日本人は極端なんだよね。
で、日本は失われた20年なんて言われる経済低迷期に入ってしまいます。
就職氷河期とか正規雇用されなかった世代がニートになったり、派遣切りにあったり、辛い時代が続きました。
↑赤字が就職氷河期。
派遣切り 2008年
↑15~34歳人口に占める若年ニートの割合。
日本経済は長期低迷から抜け出せず、政治の混乱から2009年に歴史的な政権交代が起きます。
国民は(僕も)新政権に期待を寄せましたが、鳩山政権は、経済、外交、安全保障、あらゆる政策で失策を重ねました。
普天間基地の問題ではオバマ大統領に「トラスト・ミー」と言い、沖縄県民には「最低でも県外」と二枚舌を使い、結局は自沈しました。
海外からはルーピー(変人)扱い。
ビジュアル議員のパフォーマンスで、国の技術競争力を削いでしまう。2009年には中国のGDPが日本を追い越し、日本はアジアで2位になる。
鳩山政権の支持率は下がる一方で、日本経済も上向かなかった。2011年には東日本大震災があり更に厳しい時代に突入します。
国民の支持を失った民主党は自爆解散。2012年に第二次安倍政権発足、アベノミクスにより日本経済は息を吹き返し始めます。
自民党の回し者ではないが、アベノミクスの成果を見てみましょう。(2012年解散時との比較)
①株価 8,864円 → 22,794円
②円高是正 79.5円 → 113円
③失業率 4.2% → 2.2%
④求人倍率 0.83倍 → 1.6倍
⑤GDP 493兆円 → 555兆円
⑥企業収益 48.5兆円 → 75兆円(2016年)
最近、人気ないですが、とりあえず成果は出したようです。しかし、どういうカラクリ?
後編につづく