波止場 1954年
エリア・カザン監督
ボクサーくずれのテリーは、兄チャーリーが波止場を仕切るボスのジョニーの命令で仲間を殺す現場を目撃。その妹イディの嘆き悲しむ姿に心動かされ、バリー神父に真相を告白するが、やがてチャーリーも殺害されるに及び、ついに法廷に立つ決意をする…
「エデンの東」や「欲望という名の電車」のエリア・カザン監督がピュリッツアー賞に輝く原作を映画化した人間ドラマ。
1954年のアカデミー賞にて作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞など8部門を受賞した。
港湾を仕切るギャングに立ち向かう港湾労働者の物語。巨大な悪に対して、良心に従い勇気を持って行動することを訴える。
三人の登場人物。バリー神父、恋人のイディ、兄のチャーリー。それぞれが、正しい選択、正しい行動は何かをテリーに問う。テリーは葛藤しながら正しい道を選択する。
今まで見た映画で、これほどストレートで力強い作品はなかったな。勧善懲悪なんだけど、上から目線でも、価値観の押し付けもないのがミソだろう。マーロン・ブランドの侠気もグッとくるね。
※今年167本目の映画観賞。