金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

別離

別離                              1939年

グレゴリー・ラトフ監督

物語

スウェーデンの名バイオリニスト・ホルガーの娘にピアノを教えるピアニストのアニタはホルガーから熱烈に求愛され彼の演奏旅行に同行する。だが妻子を思うホルガーや自分の将来を考え男の元から去っていく。

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1936年のスウェーデン映画「間奏曲」のハリウッド版リメイクであり、イングリッド・バーグマンアメリカ映画初出演作品。

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バイオリニストとピアニスト。音楽家の不倫愛です。最後は、アニタが「自分は彼にとっての間奏曲にすぎないのだ」と悟り身を引きます。

話はそれだけです… しかし、1939年に不倫を描くのは挑戦的だったと思います。(元祖・不倫映画?)

可愛い娘を捨ててまで溺れる不倫愛、完全に息の合った演奏で比喩する二人の関係とか、不倫の背徳感や非日常的なロマンチシズムが漂っています。イングリッド・バーグマンの美しさとともに不朽の名作として残るのではないでしょうか。

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※今年189本目の映画観賞