居酒屋 1956年
ルネ・クレマン監督
物語
19世紀なかばのパリ。内縁の夫に裏切られた洗濯屋のジェルヴェーズは、実直な屋根職人クポーと結婚。しかし、彼は事故で大怪我を負って以来酒浸りとなり、彼女の前夫を同居させてしまう…
フランスの文豪エミール・ゾラの同名原作を「禁じられた遊び」「太陽がいっぱい」のルネ・クレマン監督が映画化した作品。
ジェルヴェーズの薄幸な半生を描いた作品で、(フランス自然主義文学におけるリアリズムとやら)分かり易いメッセージもないし、救いのない話でした。
ストーリー自体は悲惨だけれども、ジェルヴェーズに焦点を当て彼女の人生やロマンス、19世紀のフランスの労働者階級の生活を活き活きと描写され映画としての出来栄えは見事です。巨匠ルネ・クレマン監督ならではの作品でした。
※今年190本目の映画観賞