嘆きの天使 1930年
物語
生徒から嫌われている堅物の高校教師ラートは、学生達が出入りしているキャバレーを確かめようと潜入するが、そこで出会った踊り子のローラに魅せられてしまう。
上海特急を観てからスタンバーグ監督は気に入っている。映像に力があるし、キレのある演出がいい。90年前のクラッシック映画だがドイツ映画の”モダン”さを感じます。
本作は母国ドイツで製作されたものでマレーネ・ディートリヒと組んだ記念となる第一作目です。
途中まではコメディのような味わいですが、起承転結みたいな筋書きで、後半は哀しい転落劇になります。
現代から見ると、何故ここまで追い込むのかという悲惨な末路ですが、1930年代の人々には、キャバレーの女に入れ込む不道徳な男がたどる当然の結末でしょうね。(麻薬に手を出した人が廃人になるみたいな…)
この映画は結局、ラート教授を愚かな道化にしたブラックな喜劇です。笑えないけど。
茶化すと、こんな感じ↓
電車でも、汽車でも人間でも、レールから外れると何が起こるか分かりませんからね。ホーッホッホッホ。
※今年202本目の映画鑑賞。