一日だけの淑女 1933年
物語
大都会で暮らす貧しい中年女アニーは、リンゴを売りながらスペインに離れて暮らすに娘ルイーズに仕送りをしている。ところが娘は、スペインで伯爵と恋に落ち、故郷に錦を飾ると言ってくる。困り果てたアニーはギャングの親分デーブや気のいい市長の尽力で、豪邸に住んでいるふりをしたり、名士を集めたりの大騒動を経験するハメに…
デイモン・ラニアンの短編小説をフランク・キャプラ監督が1933年に映画化したもの、キャプラはこの題材が気に入ったのか、1961年に「ポケット一杯の幸福」という題名で再映画化している。
この「一日だけの淑女」はアカデミー賞に4部門でノミネートされるが無冠に終わる。この翌年、キャプラ監督は「或る夜の出来事」 で主要5部門の制覇という快挙を成し遂げる。
ギャングの親分が、路上売りのお婆さんのために一肌脱ぐという話です。親分、初めは乗り気出なかったようだけど、だんだん本気になっていくとこが面白い。心温まるコメディ。
メイ・ロブスンの演技がいい。娘の幸せだけを願う母親の気持ちが伝わります。ちょっと泣けます。
まさに名作。キャプラ監督の描くヒューマニズムがいいですね。
※今年5本目の映画鑑賞