ペーパームーン 1973年
物語
大恐慌時代のカンザス。聖書販売の詐欺師モーゼは、昔の彼女が亡くなったと聞き葬儀に訪れる。そこで彼女の娘アディと出会うが、居合わせた人たちからアディをミズーリの親戚の家まで送り届けるよう頼まれる。モーゼはアディを適当にあしらい列車に乗せようとするが、頭の切れる彼女は逆にモーゼを脅し、ミズーリまでの旅を承服させた。旅を続けながら、モーゼの聖書詐欺に相棒として加わるアディ。だがある街で、トリクシーというダンサーを同乗させることになり…
ジョー・デヴィッド・ブラウンの小説「アディ・プレイ(ペーパー・ムーン)」を原作とした映画。モーゼとアディを演じるライアン・オニールとテイタム・オニールは実の親子。1973年のアカデミー賞では少女を演じたテイタムが、わずか10歳という史上最年少で助演女優賞を受賞した。
ダウンタウンの松本人志さんが好きな映画にあげており「もうこれ以上何を求めるの?というぐらい完璧な映画なんです。」と絶賛しています。ちょっと誉め過ぎと思うけど、よく練られた脚本で誰もが楽しめるコメディです。
アディはモーゼを父親と確信していますが、モーゼはアディを娘でないと否定しています。物語では明らかにされませんが、やはり親子だろうと思います。
映画では、原作にある後半のエピソード(コン・ゲーム)は使用されず、父と娘が再び旅に出るところで終わります。親子関係に焦点を当てた監督の意図が浮かび上がります。
※今年20本目の映画鑑賞