真昼の決闘 1952年
物語
1870年、ハドリービルという西部の小さな町。結婚式を挙げたばかりの保安官ウィルの元に、かつて逮捕した無法者の帰還の知らせが入る。様々な思いの末、彼らとの対決を決意するウィルだったが、戦いに否定的な新妻エミーは一人町を去ろうと駅へ向かう。ウィルは協力者を求めて、炎暑の町を歩き回るが、臆病で利己的な住民たちはその門を閉ざす。やがて正午となり、駅に列車が到着、エミーが乗り込むと同時に、ウィルへの復讐を誓う無法者が降り立った……
保安官ゲイリー・クーパーと新妻役のグレイス・ケリー。グレイス・ケリーはクール・ビューティと言われたそうですが綺麗ですね。
もう一人のヒロインがケティ・フラド。彼女は酒場の女主人で保安官と悪漢の元カノ。新妻より保安官のことを理解しています。
(しかし元カノと今カノのタイプが違い過ぎるね…。)
悪党が子分を従えて保安官に仕返しに来ます。保安官は自警団を作ろうとしますが、協力者は逃げ、新妻も去ります。町の人々はトラブルの元凶として保安官を町から追い出そうとする始末です。
結局、保安官はたった1人で悪党4人と闘わざる得なくなります。ハイヌーン(真昼)の決闘の時刻が刻々と近づいていきます。映画は悪党が町に来るまでの80分がリアルタイムで進行します。
西部劇にして西部劇にあらず。この当時、ハリウッドは赤狩りが激しかった。言論弾圧に日和見な市民を風刺し、一人でも闘う姿を保安官に重ね描いたのだろう。本音、西部劇のスカっとした感じがないのが残念。
※今年25本目の映画鑑賞