トリュフォーの思春期 1976年
物語
フランス地方都市の、夏休み前でにぎやかな小学校。パトリックたちのクラスに、訳ありな生徒・ジュリアンが転入してくる。そんなジュリアンもすぐに他の子どもたちと打ち解け、仲間と一緒に映画館へ無銭入場したり、大人相手に小遣い稼ぎをしたりと毎日が楽しい出来事でいっぱいだ。学校の先生のアパートでも、小さな子供たちが思いがけない事件を起こしては、大人たちを慌てさせている。
原題「L'Argent de poche」は「ポッケトのお金」、お小遣いのこと。こどもが主役の映画で様々な子どもたちのエピソードで綴られる。
転入生のジュリアン。母親と祖母から虐待を受けていることを隠しています。この映画のメインになるエピソードです。
グレゴリー坊や
シルヴィー
他にもたくさんの子供たちが登場します。
パトリックとマルチーヌ。二人のキスが物語のラストを飾ります。さすがフランス、早熟だな。
様々な子供たちのエピソードが紹介されます。ジュリアンのエピソードは痛ましいですが、あとは可愛らしく笑えるものばかりです。
どの子供も自然で生き生きしているのに驚きました。トリュフォーほど子供を撮るのが上手い監督はいないでしょうね。子供に対する愛情が溢れた素敵な映画でした。
※今年26本目の映画鑑賞