物語
大西洋上の豪華客船で生まれた命は”ナインティーン・ハンドレッド=1900”と名付けられた。成長した彼は、やがてピアノの才能を発揮し、即興で奏でる素晴らしい音色はあらゆる人を感動の渦に巻き込んでいく。だが船の中で様々な人と出会ううちに、彼はある決意を固める…
原作アレッサンドロ・バリッコ著「海の上のピアニスト」をトルナトーレ監督が映画化した作品。
船で育ち一生涯、船を降りることのなかった伝説のピアニストの物語。
荒海に揺れる船の中でスケートのように滑るピアノを演奏したり、ジャズを生んだというピアニストのジェリー・ロール・モートンとのピアノ対決など見せ場も多い。
船に乗り合わせた少女への恋のエピソードは一番ロマンチックな部分だけど片想いだし、物語にあまり絡まないので残念。
「ピアニストが何故、下船しなかったのか?」ラストシーンで1900自身が長々と語ってはいたけど、分かったような分からないような…。
この映画で一番最初に思ったのはトルナトーレ監督の映像の素晴らしさ。タイタニックのような大作と比べても見劣りしない出来映えです。ただ、テーマがピンと来なかったな。結局、何が言いたかったのだろうか?
※今年34本目の映画鑑賞