二十日鼠と人間 1992年
物語
1930年代、大恐慌時代のカリフォルニア州。いつか自分たちの農場を持つという夢もつ季節労働者、ジョージとレニーは、いつも行動を共にしている。知的で頭の回転が早いジョージは、問題を起こす大男のレニーをかばい、数々の農場を渡り歩く。
そんな2人がたどり着いた新たな働き口の農場で出会った老人の申し出で、ジョージとレニーの夢が現実味を増す。しかし夢の実現を前に、2人に悲劇が訪れる…
「怒りの葡萄」や「エデンの東」などで知られたスタインベックが1937年に発表した小説が原作。2人の出稼ぎ労働者ジョージとレニーの悲劇の物語である。
「二十日鼠と人間」は2度映画化されている。
1度目は1939年 ルイス・マイルストン監督によるもので、本作は1992年にゲイリー・シニーズが監督・主演したもの。本作の方が原作に忠実と評価されている。
小柄で頭の切れるジョージをゲイリ-・シリ-ズが、巨漢だが知恵遅れのレニーをジョン・マルコビッチが演じている。二人とも素晴らしい演技でした。
ネタばれ無し。悲しいお話ですが、お涙頂戴的な安っぽさはありません。自然主義文学の視点で描かれたリアリズムであり、人間の夢や欲望、孤独や悲哀、そして愛について考えさせられます。
※今年35本目の映画鑑賞