金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

泥棒野郎

泥棒野郎                1969年

ウッディ・アレン監督

物語

52件の犯罪を犯して、合計800年の懲役刑を受けたバージルという男の半生を偽ドキュメンタリー方式を用いて描いたクライム・コメディ。

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ウッディ・アレンの初監督作品。犯罪者バージルの生涯を追ったドキュメンタリー風のコメディ作品。

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ウッデイ・アレンが演じるバージルのコント的なドラマと、関係者の証言インタビューが交互に来る構成で、掛け合い漫才のようでテンポがよい。

ウッディ・アレンのコントは、チャップリンやMr.ビーンみたいに体を使って演じるフィジカルコメディーだが、インタビューの方はタモリが好きそうなシュール系トーク。複雑な笑いのミックスだ。

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↑変装してインタビューに答えるバージルの両親

 

ドラマ自体もスクリューボール・コメディみたいな要素があって、バ-ジルの恋人のルーイズ(ジャネット・マーゴリン)との関係が映画作品としてのストーリーを支えている。

アニー・ホール」のスタイルは初監督作品から既に確立していたようです。

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ジャネット・マーゴリン、なかなか可愛い。

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ウッディ・アレンのシニカルなユーモアは、人により好き嫌いがありそうですが、ギャグ満載で面白かった。

※今年40本目の映画鑑賞