金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

未来世紀ブラジル

未来世紀ブラジル        1985年

テリー・ギリアム監督

物語

20世紀のどこかの国。情報局の小官吏サムの慰めはヒーローになった自分が天使のような娘と大空を飛ぶ夢想に耽ることだった。ある日、書類の印字ミスから善良な靴職人が大物テロリストと間違われて処刑されてしまう。後処理のため未亡人のアパートを訪れたサムは、そこで夢の中の娘に出会う…

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官僚的な管理社会を風刺したSF作品。監督はイギリスのコメディ・グループ”モンティパイソン”のメンバーだったテリー・ギリアム

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非現実的な現実と妄想が入り混じり、やがて現実か妄想か区別がつかなくなる。そんな「狂気」へとエスカレーションするストーリー。

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刑務所のように冷たいオフィス。隣室と共用の机を引っ張り合う不条理。役所や大企業の心象風景だね。この風刺は理解できるな。

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正規の修理サービス業者とモグリの修理屋の対決。イギリスの公的サービスの質の悪さを皮肉ってるのかな。意味不明だが面白い。

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意味もなく広い拷問室。この映画にはグロテスクでナイトメアなガジェットがたくさん出てくる。この世界観はマトリックスに影響を与えているように感じました。

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結構、面白いし、映像的なアイデアが秀逸。でもブラック・ユーモアがキツくて万人ウケはしなさそう。カルト作品と言われる所以ですね。

※今年62本目の映画鑑賞