フリー・ウィリー 1993年
サイモン・ウィンサー監督
物語
少年ジェシーと、むりやり家族から引き離されたシャチのウィリー。孤独を共有する二人は強い友情で結ばれていくのだった。しかし、水族館の支配人がウィリーに保険金をかけて儲けようとしていて…
名犬ラッシーに続き、動物映画(^_-)
複雑な環境で育った少年と水族館のシャチのふれあいを描いた作品です。
親に捨てられ里子となった少年が、親から引き離されたウィリーに自らの境遇を重ねる。ウィリーもそんな少年の”寂しさを”が理解しているのでしょう。気難しいウィリーが少年にだけは懐いていきます。
後半、ウィリーを海へ帰す展開は、タイトルからも予想できますが、ウィリーの寂しそうに泣く声を聞くと、本当にウィリーが解放(フリー)されて良かったと思います。
マイケル・ジャクソンが歌うエンディング曲が ”WILL YOU BE THERE”も良かった。
素晴らしい映画でした。👏
※今年88本目の映画鑑賞。
ウィリーのその後↓
本作のヒットで、二匹目のドジョウならず、二匹目のシャチを狙ってフリー・ウィリーはシリーズ化されます。(映画の中で悪役を演じた水族館の支配人と変わらぬ強欲さ…。)
フリー・ウィリー3では、ウィリーの体調が悪くアニマトロニクストを使用、2009年に製作されたリブート作品「フリー・ウィリー自由への旅立」はCGなんかが使われたようです。
ウィリーを演じたシャチのケイコにも、本作の大ヒットで世界中の子供たちから「ケイコを解放しろ」という声が上がります。
水族館はウィリー人気でケイコを手放すのを渋りましたが、ケイコ解放のための基金も作られて1998年にアイスランドの海に帰されました。
可哀想なことに、海に帰しても野性には戻れなかったようです。シャチの群れと行動することもありましたが、人間の乗ったヨットを追いかけ子供たちと戯れました。
湾に来ては人が与える餌を食べ、時には芸を見せることもあったそうです。何十年も水族館で育てられたケイコにとってシャチの群れに戻るより、人間といる方が心地良かったのでしょう。
トゥルー・ウィリー、いろいろ考えさせられる話しです…。
おしまい。