月に囚われた男 2009年
物語
サムは地球で必要なエネルギー源を採掘するため、3年間の契約で月にたった一人で滞在する仕事に就く。地球との直接通信は許されず、話し相手は1台の人工知能コンピュータだけの環境だったが、任務終了まで2週間を残すある日、サムは自分と同じ顔をした人間に遭遇する。
デヴィッド・ボウイの実息、ダンカン・ジョーンズのデビュー作品となるSFミステリー。
「惑星ソラリス」「2001年宇宙の旅」「エイリアン(第一作)」みたいな雰囲気。地味な雰囲気(低予算)ながら最後まで飽きさせない。
月の砂に吸着されたヘリウム3を核融合の燃料として利用する、そんな日も近いかも。未来を空想させるような“サイエンス”のあるSFはいいね。
サム・ロックウェルは「コンフェッション」で2003年にベルリン映画祭の銀熊賞 (男優賞)、2017年には「スリービルボード」ではアカデミー助演男優賞を獲得している。本作もなかなか渋い演技。
SFらしいSF。ファンにはたまらない逸品。
※今年101本目の映画鑑賞