AWAY 萩尾望都
小学館フラワーコミック 全2巻
物語
2033年3月末のある朝、世界が2つに分かれてしまう。18歳未満の子供達だけが取り残された世界、AWAYと、大人たちのいる世界、HOME。
子供だけが残されたAWAYで、中学生の一紀と高校生の大介達は生きるために懸命だった。そして現れた「白い少年」。子供達に伝えられた衝撃の「世界の秘密」とは…
ある日、世界が18歳以上と18歳未満に別れてしまう。小松左京の「お召し」を原案としたSF作品。
「もし、子どもだけの世界になったら、どうやって生きていくのか?」考えてみてください。
謝辞に書かれた読者へのメッセージは、HOMEにいる萩尾望都さんから、AWAYの少年少女に送られている。
漫画に登場する「白い少年」が伝える「世界の秘密」そして「分水嶺」。こんなメッセージを敏感に受け止めるのもAWAYの少年少女のような気がします。
大人目線で読むとAWAYの未来は困難だらけで絶望的ですが、10代の目線で読み直すと困難な世界の中に希望を見いだすことが出来るかもしれません。大人には見えないものがあるような気がします。
※今年の漫画読書 18本目