ヴァージニア・ウルフなんかこわくない 1966年
マイク・ニコルズ監督
物語
ニュー・イングランドの大学構内にある住宅である。真夜中2時に中年の歴史学者ジョージとその年上の妻マーサが帰宅する。
二人は大学の学長であるマーサの父が開いたパーティからの帰りで、酔って悪ふざけするマーサとそれをたしなめようとするジョージとの間で夫婦喧嘩が始まりかかると、そこに若い生物学者ニックとその妻ハネーが訪ねてくる。彼らはパーティでマーサから招かれて来たのである。 ジョージとマーサははじめ二人の仲の悪さをごまかしながら若い二人をもてなそうとするが、あてこすりのやりあいから、やがて客を巻き込んだ罵り合いへと発展していく。
エドワード・オールビーの同名戯曲の映画化。第39回米国アカデミー賞では13部門にノミネートされ、主演女優賞、助演女優賞、美術賞、撮影賞、衣裳デザイン賞を受賞する。
夫婦の怒鳴り合いが130分続く。最後まで観たところで、罵り合う二人が実は愛し合っていることが分かりますが、辛い。
エリザベス・テイラーの演技は圧巻。旦那役のリチャード・バートンは、実際にエリザベス・テイラーと結婚(のちに離婚)していたそうです。
深夜から夜明けまでのカオス。こんな映画は初めてです。傑作です。でも二度は観ないかもしれませんね。なんちゅうか、夫婦の機微が解る人の映画ですね。恋人とデートで観たら結婚できません。
※今年113本目の映画鑑賞。