野生のエルザ 1966年
監督 ジェームズ・ヒル、トム・マッゴーワン
物語
ケニアの動物保護官であるアダムソン夫妻は、人食いとして射殺されたライオンの子供をエルザと名づけて育てることにした。エルザは夫妻に良くなついていたが、やがて二人は一時的にケニアを去ることになる。夫妻は、エルザを動物園に入れず、野生に戻すことを決心したが……。
ジョイ・アダムソン原作のノンフィクションをもとにした映画。主題歌「ボーン・フリー」がヒット。第39回アカデミー賞で作曲賞、歌曲賞を受賞した。
ケニアの大自然で育まれる野生ライオンと人間の愛情を描いた名作。
撮影には人間になついたライオンを使用しているのでしょうが、それでも本物のライオン。俳優さんが恐がらず自然に演技しているのが凄い。演技のできないライオンを使って、映画を撮影するのも大変だったろうと関心しました。
夫妻は野生動物を密猟などから保護する仕事でケニアに赴任している。映画が公開された1966にはキリンや象が群れをなし野生ライオンも沢山いたようだ。映画公開から50年が経ち、アフリカも経済開発が進み、百獣の王ライオンも絶滅危惧になっています。
人間と野生動物の愛情を描いた作品ですが、深刻な自然破壊についても考えさせられます。
淡々としていますがノンフィクションの物語に感動しました。 エルザには主演女優賞をあげたいほど。素晴らしいの一言。
※今年114本目の映画鑑賞。