金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

続・男はつらいよ

続・男はつらいよ             1969年

山田洋次監督

物語

車寅次郎は、弟分の登と北海道へ出発する前にふらりと葛飾商業学校時代の英語の恩師・坪内先生の家を訪ねた。先生の娘・夏子に一目惚れした寅次郎は浮かれてしまい、先生宅で飲み食いが過ぎ病院に担ぎ込まれてしまう。入院先の病院でトラブルを起こして脱走。さらに、舎弟の登と焼肉店で無銭飲食と店長の男性に暴力をふるい、警察に連行された。さすがにいたたまれなくなった寅次郎は北海道の仕事もうまくいかずに関西の京都へたどり着く。

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寅さんが、実の母、菊と初めて会うお話。38年間思い焦がれた瞼の母が連れ込み旅館のごうつくババア(ミヤコ蝶々)だと知り傷つくが、最後は仲を深める。

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マドンナは恩師・坪内先生(東野英治郎)の娘、夏子(佐藤オリエ)。いつものパターンですが寅さんは、病院の先生(山崎努)と夏子がいい仲であることを知りません。

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坪内先生が寅さんを呼んで、「昔よく食べた天然のうなぎが食いたい」と言い、寅さんが江戸川にうなぎを釣りにいくシーンがある。映画が撮影された1970年頃は公害で河川が一番汚染されてた頃だが、昔々はうなぎも釣れたのですね。

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笑いあり、涙あり。安心して楽しめる人情味喜劇。山田洋次監督は2作目で「男はつらいよ」はもういいと思っていたそうだ。知っての通りファンの人気で期せずしてシリーズ化していくのだが…。

※今年128本目の映画鑑賞。