ムーン・ライト 2017年
バリー・ジェンキンス監督
物語
マイアミの貧困地域で、麻薬を常習している母親ポーラと暮らす少年シャロン。学校ではチビと呼ばれていじめられ、母親からは育児放棄されている彼は、何かと面倒を見てくれる麻薬ディーラーのフアンとその妻テレサ、唯一の友人のケヴィンだけが心の支えだった。
第89回アカデミー賞で、この年、有力候補だった「ラ・ラ・ランド」を退けアカデミー賞作品賞を受賞した。
主人公シャロンの幼少期”リトル”少年期の“シャロン”そして青年期の“ブラック”という三つの賞からなっています。ポスターは三人の顔を合成したものだったのですね。
幼少期の話が個人的には一番好きかな。シャロンと父親のようなフアン(マハーシャラ・アリ)との交流が心温まる。マハーシャラ・アリは助演男優賞をとった。
少年期のシャロン。海辺でマリファナを吸った勢いで同性のケヴィンとキスをし、ケヴィンと特別な関係に発展するのだが、翌日、思いがけない事件が起きてしまう。
青年期、シャロンは体を鍛えあげ、筋肉の鎧をまとったような男に変身し、麻薬のディラーとなっていた。ある日、高校時代から会うことのなかったケヴィンから突然連絡があり、2人は再会する。
LGBT映画ではなく、シャロンという人物を描いたヒューマン・ドラマという感じ。なかなか見応えあります。
※今年130本目の映画鑑賞。