手錠のまゝの脱獄 1958年
スタンリー・クレイマー監督
物語
手錠でつながれた白人と黒人。護送車が事故を起こし、二人は辛くも脱出に成功する。互いに激しく憎み合い、生き延びるためには裏切りさえも辞さない二人。だが、警察の手が伸び、次第に協力せざるを得ない状況になってくる…
アカデミー賞脚本賞、撮影賞、ベルリン国際映画祭男優賞(シドニー・ポワチエ)などを受賞している。シドニー・ポワチエは本作で脚光わわ浴び、後に黒人初のオスカー俳優となる。
物語は、手錠で互いに繋がれた黒人と白人の二人の囚人が、逃走のために協力せざりは得なくなり絆を深めてゆくものだ。
1958年当時のアメリカ南部の激しい人種差別を理解していないと、このドラマのセンセーショナルなメッセージは理解できずに、ピンぼけになりそう。
人種差別を扱った作品ではあるが、テンポもよく、バディものの逃走劇として楽しめる。シドニー・ポワチエ、トニー・カーティスの演技も良かった。
※今年161本目の映画鑑賞。