酒とバラの日々 1962年
ブレイク・エドワーズ監督
物語
激務を紛らわせるため酒を飲むようになる宣伝会社の営業マン、ジョー。彼は美しい秘書のカーステンと知り合い、結婚にいたるが、カーステもまたジョーの影響で酒を口にするようになる。酒に依るところが多くなる二人の生活は、やがて破綻をきたし始める…。
前半はラブコメのようなタッチだが、途中から夫婦がアルコール依存症に陥り、生活が流破していくシリアスな展開になる。
仕事のストレスや、寂しさを紛らわすために習慣となる飲酒によって、誰もがアルコール依存症になる可能性があることや、断酒の難しさなど、アルコール依存症を”リアル”に描いていてる。
ヘンリー・マッシーニ作曲のテーマ曲「酒とバラの日々」はアカデミー歌曲賞を受賞し、ジャズのスタンダードナンバーになっている。
アルコール依存症の恐ろしさより、悲劇的な男女をロマンチックに描いているところが、いいな。大人の映画です。ジャック・レモン、リー・レミックの演技が素晴らしい。
※今年162本目の映画鑑賞。