トッツィー 1982年
物語
俳優のマイケル・ドーシーは、その完璧主義が災いして周りと上手くいかず、どこからも雇ってもらえなくなってしまう。ある日、演劇の生徒サンディが病院を舞台にしたドラマのオーディションを受けるというので着いて行くが、サンディは落とされてしまうのだが、翌日マイケルは女装し、"ドロシー・マイケルズ" としてそのオーディションに受かり、彼が演じた男勝りな女性役が受け、一躍スターとなってしまう。
名優ダスティン・ホフマンが女装して話題になったトッツィー。アカデミー賞に多くの部門にノミネートされた。
80年代ってジェンダー・レスが最先端のファッションとして流行していましたね。音楽では、カルチャークラブのボーイ・ジョージや、忌野清志郎と坂本龍一がコラボした「い・け・な・い ルージュマジック」。漫画でも「ストップひばりくん!」などが思い出されます。
「トッツィー」も、そんな時代の雰囲気を反映したクールなコメディーです。
ダスティン・ホフマンは俳優にしては背が低い(167㎝)し顔もデカい。でもカッコいいな。
人を騙して上手いことやる物語って、真実がバレたらどうなるかと不安な気分になったりします。その点、トッツィーが男性であることを自ら明かした後の、ジュリーやジュリーの父親との関係を修復するマイケルの真摯な姿勢が良かった。
スティーブン・ ビショップが歌う主題歌「It Might BeYou(君に想いを)」がドラマを盛り上げてましたね。いい映画でした。
※今年167本目の映画鑑賞